京都の法律事務所。民事事件全般、家事事件、
商事事件、破産事件を取り扱っております。
京都市中京区新椹木町通竹屋町上る西革堂町184
  1. 医療水準論
 

医療水準論

2008/09/30

Q 注意義務の水準とはなんでしょうか?

 

医師は、患者との間で診療契約を締結して治療に当たることになる。その場合、医師としては患者に対して診療義務を負う。この診療契約であるが、病気を治して健康体にすることまでを請け負うことはできないので、治癒を仕事の完成として考える請負契約として捉えるのは適切ではなく、準委任契約と考えることが妥当であり、通説的な見解である。

そして、医師は診療契約上の診療義務を負うが、どの程度の診療を行えば義務を履行したといえるのであろうか。医療過誤訴訟において、医師の損害賠償責任の存否を判断する際には、医師が当該診療に際して法律上必要とされる注意義務を尽くしていたか否かが問題となり、上記の診療義務の質的量的範囲を画することとなる。

この注意義務はどのような基準によって画されるか。

未熟児網膜症に関する最高裁判所昭和57年3月30日判決は、診療当時の臨床医学の実践における医療水準であるとしており、この判例が注意義務を画する医療水準論のスタンダードとして定着するに至っている。

この医療水準論とは如何なるものであろうか。またこれは医師にとって日々の臨床に携わる際にどのように自らの行動原則として取り入れることがいいのか、分析してみる。

日々の診療における行動原則として分析するにあたり好例の判例がある。

平成7年6月9日の最高裁判例である(民集49巻医療過誤判例百選第2版162頁)

赤井・岡田法律事務所

075-257-6033

京都市中京区新椹木町通竹屋町上る西革堂町184 オクムラビル2階

事務所紹介・アクセスはこちら

お問い合わせ